動物介在療法
動物介在療法(Animal Assisted Therapy)とは
主に犬や猫、馬、イルカなどの哺乳類との関わりを通して、人の心身機能の回復や生活の質の改善などの治療的効果や、精神的、社会的、情緒的な側面へのアプローチが期待されています。また馬の場合は、例えば乗馬をすることを通しての身体的側面へのアプローチも期待できます。
特に、当校では馬介在療法(Horse Assisted Therapy)を中心に、動物介在療法を学びます。
リハビリにおける動物(馬)介在療法の詳細についてはこちら→PUSH
馬介在療法(Horse Assisted Therapy)とは
馬と関わることで、精神的、肉体的な健康状態を向上させるリハビリテーションの方法の一つです。
体幹や上肢・下肢の機能向上やバランス機能の改善を期待する乗馬療法(療育)だけでなく、馬を世話したり、触れたり、関わったりすることで、話し言葉や文字を用いない非言語的コミュニケーション能力の改善や、やりがいや達成感を得ることができ、応用的な行動の改善も期待できます。
当校では馬介在療法を学ぶことで、幅広い理学療法、作業療法を身につけ、また馬介在療法を実践する人材の中でも、人の身体的機能と精神的機能をより深く理解している療法士を育成したいと考えています。
講義の紹介
動物介在療法Ⅰ(令和2年度より、1年制後期科目)
主に馬介在療法を中心に学びます。
人と馬の関係、馬の解剖生理的特性、馬の集団特性、馬介在療法を行う際の基本的な考え方、実施するための環境など、総論的・概論的な内容を外部の専門家の先生をお招きして講義していただきます。
動物介在療法Ⅱ(令和3年度より、2年生後期科目)
主に馬介在療法を中心に学びます。
「動物介在療法Ⅱ」では、現場で馬介在療法を実践している理学療法士、作業療法士の先生をお招きして講義していただきます。
実践の場での研修(希望者)
協力施設での実践体験を予定しています。(希望者は研修の紹介もあり)
ホースセラピー特別講義
新カリキュラムへの導入に先立って、ホースセラピー特別講義を実施しました。
在学生および近隣の方、高校生やホースセラピーに関心をお持ちの方にお越しいただきました。
川嶋舟先生(獣医師 東京農業大学 准教授)に 、 馬の特徴や生態・人と馬の関係性などをお話いただき、実際にホースセラピーで治療や療育を実践されている理学療法士、作業療法士の先生にお話いただきました。
参加者からは、ホースセラピーの必要性を感じ関心を持ったので勉強をしたいとの意見がありました。
第一回の様子
第二回の様子
引退馬フォーラム
2019年12月13日 第21回引退馬フォーラム
( 主催:一般財団法人ホースコミュニティ 場所:GateJ新橋)
当校から作業療法学科の専任教員である杉村が参加し、リハ職の養成校として、理学療法士、作業療法士を目指す学生がホースセラピーを学ぶ必要性と可能性を説明しました。